「あなた、写真のセンスないよね!」などという話を耳にしたことがありませんか?
表向きにはあまり言いませんが、実のところ写真撮影のセンスがないという人は一定数いるのが現実です。
ではなぜ写真のセンスがないのでしょうか。それは、生まれ持った「認知特性」が深く関わっていると考えられます。
ひとまず「海」を想像してみましょう
それではちょっと簡単なテストをしてみましょう。ひとまず「海」を想像してみてください。
・・・
美しい青い海をイメージされましたか?
心地よい波の音が聞こえてきましたか?
あるいはその両方でしたか?
さて、みなさんは「海」をどのように想像されたでしょうか?
美しい青い海を想像する人は「視覚優位」
海を映像として思い浮かべた方は、視覚優位者に分類されます。目で見た情報を処理するのに長けているので、写真家には視覚優位タイプが多いと言われています。
写真撮影はカメラ越しに見たものに対してシャッターを切るということ考えれば、視覚優位者に最適なのもうなずけますねー。
ちなみに派生系として、「海は広くて大きい」みたいに三次元映像的にとらえることに長けているといえます。(後述で紹介しますが、僕はこのタイプです)
心地よい波の音の想像する人は「聴覚優位」
一方で、海を「音」としてイメージした場合、聴覚優位者に分類されます。耳から入ってきた情報を処理するのに長けているので、音楽家などは聴覚優位タイプが多いとされています。
前述でも述べましたが、写真はカメラ越しに見たものを記録するものですので、聴覚が写真撮影に対して優位に働くことはあまりないと考えられます。
認知特性と写真撮影のセンスの関係について
認知特性とは
で、さっきからちょくちょく出てくる「認知特性」って、いったいどのようなものなのでしょうか。
認知特性とは、神経心理学の分野ではよく使われる言葉です。ひと言でいうと、「外界からの情報を頭の中で理解したり、記憶したり、表現したりする方法」です。同じことを聞いても、誰もが同じように理解するわけではありません。人には生まれ持った思考や認知の好みがあるのです。
確かに同じ「モノ」に対して、どう感じるかというのは人それぞれですよね。
写真撮影に向いていない人は視覚優位者でない可能性が高い
たまに「いつもこいつの写真は下手くそだ!どうやったらそんなに下手に撮れるんだ?」という話を聞きます。
それは写真撮影に向いた認知特性ではない可能性があります。つまり、視覚優位者ではない可能性があります。
写真撮影はカメラ越しに見たものに対してシャッターを切るわけですから、頭の中で絵がイメージできた方が明らかに撮りやすいです。むしろ、絵がイメージできないとちょっと辛いですね。
で、僕も写真のセンスが本当にあるのかなーということで、参考までに僕も認知特性テストというものをやってみました。
医師の作った「頭のよさ」テストって書籍の”認知特性テスト”をやってみたんだけど、三次元映像タイプのスコアが平均エリアを超えてた。
カメラタイプがもう少し強く出るかなと勝手に期待したけど、どうやらそうでもなかったらしいwhttps://t.co/EfR1LCWGIq pic.twitter.com/0OxZfIivUc— 澁谷央和(おーわ) (@mof_mof08) 2017年2月20日
言われてみれば、確かに見たり聴いたりしたものを、ぼんやりと映像化する能力には長けている。
その反面、文字情報を抽象化したりするのはちょっと苦手。小学生の頃、読書感想文が苦痛だったのも、そういうことなんだろうなー。
— 澁谷央和(おーわ) (@mof_mof08) 2017年2月20日
あと、誰かに写真撮影を教えるとき、「手前に◯◯を配置して、背景に◯◯を配置すると良いよ」という感じで、まさしく三次元的な教え方をすることが多いですね。
このあたりはおそらく、認知特性の三次元映像タイプから来ているのかなと。— 澁谷央和(おーわ) (@mof_mof08) 2017年2月20日
そう、僕は視覚優位者でした。特に三次元映像タイプが平均より少し強く、写真タイプが中の上という結果でした。
ズバ抜けてはいないものの、写真撮影にある程度向いている特性のようです。よかったよかった(●´ω`●)
まとめ
写真を趣味でやるにしても、仕事でやるにしても、生まれ持つ認知特性を活かした方がはるかに伸び方も違いますし、感じる楽しさも大きく変わってきます。
写真のセンスがあんまりないなーと感じたら、ご自身の認知特性を調べてみてください。もしかすると、写真撮影よりもはるかにセンスを発揮できる趣味や仕事があるかもしれませんね。